こんにちは、浅草の痛くない歯医者、橘樹秀春(たちばなひではる)です。
9月に入って急に涼しくなりましたね。東京では豪雨が降ったりして大変でしたが、今日はとてもよく晴れて気持ちがいい天気です。 さて予防のお話の3回目は歯周病についてです。 ところで歯槽膿漏や歯周病ってご存知ですか? ほとんどの方がこれらの病名を聞いた事があると思います。 歯槽膿漏と歯周病は同じ病気です。 では歯周病はどんな病気かわかりますか? 歯ぐきから血が出る? 口臭がする? 歯がグラグラする? たしかにそうです。でもそれだけ? 原因は?治療法は?薬で治るの? 本当に歯周病についてよくわかっている方は少ないです。 そして自分自身が歯周病に罹っていることに気付いていない方がほとんどです。 日本の成人の約80%が歯周病だといわれています。 こんなにも蔓延している病気で、ほとんど気付かれずに放置されている病気が他にあるでしょうか? なでわからないのか?それは末期になるまで自覚症状がないからです。 基本的に患っていても痛くないのです。 実は歯周病は多くの場合20歳代より発症しています。 そして20〜30年かけて、ゆっくりゆっくりと進行して歯の周囲の骨、歯槽骨を溶かしていきます。 進行がゆっくりなこと、痛くないことで気がつかないのです。 そしてついに歯周病が歯の周囲の骨、歯槽骨を溶かしきったとき、歯がグラグラしたり、噛むと痛い症状が現れます。 この段階になってから来院される方が多いですが、残念ながら歯周病は極度に進行していますので、抜歯しなければならないケースがほとんどです。 また、歯周病は1歯だけが患うものではなく、全体的に同時に進行します。 症状は進行した歯周病の中でも特にひどい1〜2歯にだけ出現します。 つまり治療は、痛いところグラグラなところだけにとどまらず、全体的に必要となります。
現在の治療でできる事は、歯周病の進行を止めて骨が溶けないようにすることです。 治療によって溶けた骨が元どおりにもどるわけではありません。 痛くなってから、グラグラしてからの治療には限界があります。 歯をダメにして失ってしまう事は、身体に大きなダメージがあります。 逆に、歯を大切にして、一生、自分の歯で噛んで食事を美味しく食べられる事によって、健康で楽しく生活していく事ができます。 歯を健康に保ち、身体を健康に保つために、人生を豊かに送るために、歯周病の予防が重要なのです。